ひらがな標記の市が日本一多い茨城県。そこには、もう一つの秘密があった!!

他都道府県では類を見ない、4市の全ひらがな標記

つくば市・ひたちなか市・かすみがうら市・つくばみらい市。茨城県には、ひらがなのみで標記される市が、4市存在します。ひらがな標記(漢字との組み合わせも含む)の市を有する県は21。その内、2市の県が5、1市の県は15。あまり知られていないことですが、現在、その数は全国都道府県の中で、茨城県が単独1位を誇っているのです。昭和の大合併、平成の大合併により国内で多くの新しい市町村が生まれました。日本一を担う、茨城県の上記4市もまた、その流れの中で誕生した地方自治体なのです。

「なぜ、ひらがな標記の市名なのか?」の疑問に対する答えは実に明瞭。「親しみやすいから」というのが主な理由でした。各市は地理や歴史の要素を取り入れることで、特化した地域性を打ち出しています。「地元の人々に馴染みやすく、かつ、他地域の方々にも伝えやすく」の強い想いが、それぞれの名称には刻まれているのですね。

つくば市とひたちなか市にこめられた、想いと意味

ひらがなが3文字のつくば市と、5文字のひたちなか市から、説明をしましょう。まず、つくば市。古くは古事記まで遡り万葉集や常陸風土記にも記されるほど、筑波山は県民郷愁の名山として親しまれてきました。また、昭和60年に開催された『科学万博つくば’85』、『つくばエキスポ’85』として、その名が国内外に知れ渡ったこともあり、未来へのさらなる発展を託す願いもこめ、“つくば”が、新しい市名へ用いられることになったのです。

次に、常陸国那珂郡の歴史があったことを根本に、国際港湾公園都市として茨城県を代表するにふさわしい名称として採用されたのが、ひたちなか市。市民からの公募後、合併協議会にて審議を重ねた結果、生まれた名称です。やはりひらがな標記であることの大きな意味合いとして「親しみやすさ・書きやすさがあること」が重要視されたといいます。ちなみに、ひたちなか市には、はしかべ、という地区が存在。「ひらがな標記の中のひらがな標記」である地名があるのもおもしろいですね。

ひらがなを6文字重ね、2市が日本一の座に

合併前の伊奈町と谷和原村が筑波郡だったこと。世界的知名度のつくば市が隣接していること。また、つくばエクスプレス・みらい平駅が設置されたことに及び「未来に向かって前進する」意味があることから、つくばみらい市の名前は決まりました。もう一方のかすみがうら市は、言うまでもなく日本を代表する湖・霞ヶ浦の存在と、その名称から「地理的にイメージできること」を由来としています。

実はこの両市には、もう一つの日本一が秘められていました。現在、日本で最も多い文字数の市名は6文字。全ひらがな標記であれば、つくばみらい市、かすみがうら市の茨城県2市のみ。漢字で6文字以上の市名は無し。ひらがなと漢字を組み合わせた市名、鹿児島県・いちき串木野市を含めても3市が最多文字数なのです。皆さんは、茨城県にこのような日本一が存在していたことをご存知でしたか?

狙わずとも日本一を有していた二つの市、並びに茨城県。みなさんの住む場所にも、実は思いもよらない興味深き由来や経緯が潜んでいるかもしれませんね。一度、自らが生きる市町村名をじっくりと調べ、ひも解いていくのもまた、一興というものではないでしょうか。

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