水戸のボランティア丸1年。被災地へ1万人超。

メッセージ土のうやアーモンド植林も

【写真説明】白い土のうに書かれた励ましのメッセージ

全国に先駆けて東日本大震災の被災地・宮城県へ水戸市の旅行会社が送り込んだボランティアバスの運行が、開始から間もなく1年を迎える。活動は、ボランティア人員を運ぶだけにとどまらず、復旧工事に使用される土のう袋へのメッセージ記入やアーモンドの木を復興のシンボルとして植える植林など新境地を開拓。バスは多くのボランティアや被災地への思いを乗せ、今も水戸から出発している。

ボランティアバスを運行しているのは、水戸市城東の旅行業「ビーフリー石塚観光」(綿引薫社長)。昨年の4月29日から土日曜・祝日にバス運行し、開始当初からインターネットなどを通じて全国的な話題となった。同社によると、石巻市や東松島市に運んだボランティアの数は3月末で累計約1万100人に上る。

土のうにメッセージを書く取り組みは、昨年5月からボランティアに参加したつくばみらい市の小学校の女性教諭2人が、教え子の児童が絵を描いた土のう袋を持ち込んだのがきっかけ。8月には、東京のOLが寄せた千枚に那珂市の横堀小、東海村の照沼小、水戸市の石川小の児童たちがメッセージを書いた。

土のう袋はその後もひたちなか青年会議所OBから約1万枚、阪神淡路大震災の被災地・神戸市の青年実業家からも1万枚が寄せられた。口コミで全国に広がったメッセージ記入には小中学校や幼稚園から申し出が相次ぎ、少なくとも全国55の学校や団体などが協力したという。

メッセージ土のうのきっかけとなったつくばみらい市・豊小の石島礼子教諭は「自分でできることと思い立ち、同期の半田理恵さんと企画して担任の1年生のクラスで始めた。現地の人も、書いた子どもたちも喜んでくれた」という。

同市・板橋小の4年生の担任だった半田理恵教諭は「活動に広がりが出て、うれしい。何より最初からかかわってくれた子どもたちが喜んでいる」と語る。

アーモンドの木の植林は、神戸市で既に進められている千本のアーモンド並木をつくる構想にヒントを得た。桜に似たやや大ぶりの花を咲かせるアーモンドの花言葉は「希望」。綿引社長が知人を介して100本を手に入れ、ボランティア参加者が石巻市で植林。ボランティアバスが運んだ被災地への思いが、大きく成長しようとしている。

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